初学者のための基本情報技術者試験の勉強
この記事はKCS AdventCalendar 12日目の記事です.
こんばんは、慶應義塾大学理工学部1年のK.です。
自分は9月頃までBlenderで車や飛行機を作っていました。
今はキャラモデリングをしています。(遅すぎでしょ、いつ完成するのかな・・・??)
Blender関連では特に書く内容が思いつかなかったので、先日受験してきた基本情報技術者試験について書いていきたいと思います。
はじめに
恥ずかしながら自分は、高校生の時に何も情報分野を勉強してきませんでした。
よって今回は初学者の方にちょうど良い勉強の仕方を紹介できると思います。
少し勉強すれば、誰でも受かる試験です。
基本情報技術者試験とは
情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の区分です。(引用:wikipedia)
簡潔に言うと、IT業界で働くために必要な基本的知識を問うテストです。
多分ITパスポートより少し難しいくらいの難易度の試験です。(ITパスポートのことは全く分からない)
一応国家試験です。
基本情報で問われる知識は実際は役に立つことがないと言われがちですが、知っていて損はないでしょう。
概要
受験料:税込み5700円
受験日:春期試験は4月の第3に土曜日、秋期試験は10月の第3日曜日
申し込み期間:春期試験は1月中旬からおよそ1か月間、秋期試験は7月中旬からおよそ1か月間
(基本情報や応用情報の試験は申し込みをし忘れる人が多いので余裕をもって申し込みましょう)
解答発表:試験日の19時前後にIPAのWebサイトで公表される
合格発表:試験日のおよそ1か月後
午前試験:150分(9:30~12:00)
午後試験:150分(13:00~15:30)
午前試験と午後試験の両方で6割を超えれば合格です。ちなみに意外と試験が始まる時間は朝早く、起きるのがとても辛いです。(起床試験は最難関)
受験の動機
受験の動機は、大学生の夏休みがあまりにも暇すぎたからです。
夏休みに何もしなかったという風にはしたくなかったので、勉強をしようと思いました。
大学生の夏休み、遊びとバイト漬けにするのも否定はしませんがせっかくなので少しは勉強しましょう。
KCS部員には夏休みは勉強できるいい機会と思っている人が多く、本当に学習意欲が高まる環境でした。
勉強方法
自分が受験したのは、令和元年度秋期試験です。
8月くらいからちょっと真面目に本を読み始めました。
当然ですが、10月の受験日までモチベーションは保てませんでした。(9月とか何してたんだろう)
8月におすすめの参考書を紹介しているブログを頼りに参考書をメルカリで購入しました。(メルカリはいいぞ)
以下、午前試験、午後試験別に勉強方法を紹介していきます。
午前試験の勉強法
午前試験はこの本1冊で大丈夫です。2,3周したら、ネットにある過去問道場の過去問(過去問道場)を解いてください。
自分は8月中にゆっくり1周読み、9月に2周目、10月に3周目を読みました。
3周読めば、大体の知識は頭にインプットされると思います。
実際に解いてアウトプットしないと、参考書を読んでいるだけでは限界があるので、9月にキタミ式と同時並行で、過去問を解き始めました。
過去問道場で試験2週間前までに1300問ほど解きました。
直前期は、ある程度解けるようになったので過去問には全く手を付けませんでした。
令和元年秋期試験の午前試験の感想
実はマネジメント系は真面目に勉強しませんでした。
キタミ式を読んでいるときに、覚えても意味のないものだろうと感じてしまった途端に、やる気が無くなってしまったからです。
自分は試験直前に不安になってしまったので、なるべく苦手分野をなくした状態で挑むのをおすすめします。
試験中は、1時間くらいで退出する人が大量にいました。
ちなみに自分の前に座っていた人は午前・午後試験とも90分ほどで退出していましたが、不合格でした。
他人のことは気にせず試験に集中しましょう。
午前の得点は71.25点でした。(弱い)
午後試験の勉強法
この試験の合否は午後試験で分かれると言われています。
自分もそう思います。
とりあえず試験に向けてキタミ式を読んでおこうと思っていると、いつの間にか試験日になっていて午後試験の対策を全くしていないという状況になってしまいます。
いかに早く午前試験の勉強を終え、午後試験の勉強に取り掛かれるかが合否の分かれ目です。
午後試験の選択分野
配点が高いので、きちんと勉強しましょう。
令和元年秋期試験までは配点が20点でしたが、次からはアルゴリズムと合わせて50点ということなので、選択分野はおそらく25点配点となるでしょう。
1.表計算
個人的にプログラミングをやったことがない人には表計算をお勧めします。
自分はこの選択で2週間程悩みました。最初は、これから使おうと思っていたJavaを選択しようとしていました。
本も2冊持っていて3/4くらいは読んでいました。
しかし、基本情報のJavaの問題の難易度は他の分野に対してなぜか相対的に難しくなっています。
過去問を解かずに参考書を読んでいた自分は、Javaが試験に選ばない方が良い選択言語であることを、午後試験の過去問を解き始めた2週間前に気づきました。
早めに過去問を解いてから選択分野を決めた方がいいです。
改訂4版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)
試験日の2週間前にこの参考書を購入しました。
表計算は他の選択分野と比較して、覚えることがとても少ないです。絶対参照と相対参照さえ分かっていればおそらく大体理解できるという状態にはなるでしょう。(多分)
あまり勉強しませんでしたが、本番は大体合ってたので圧倒的に簡単だと思います。(Javaと比較して)
しかし、問題文が長く、ページをまたがって表を行き来しなければならないのでいらいらする可能性があります。
2.Java
選択はしませんでしたが、読んでいたJavaの本を紹介しておきます。
試験に向けて一応読んでおこうと思って夏休みに読んでいました。
半分くらいで飽きたので放置しました。
大学入学前の春休みに暇つぶしに読んでいました。
結構多くの人が読んでいる本です。
3.アセンブラ
実はアセンブラの問題は簡単という情報をいくつか見たことがあるので、選択肢としてはありだと思います。
試験日の2週間前からアセンブラの勉強をする気にはならなかったので、悲しいですが諦めました。
4.C言語
興味がないのでパス(いつかやる)
5.Python
令和2年度春期試験からPythonが加わりました。(やったね~~、羨ましい)
令和元年秋期試験まではCOBOLがありましたが、今回から消えます。
本当になぜ選択肢にCOBOLが今まであったのか理解できませんでした。(好きな人がいたらごめんなさい)
余談:言語関連の参考書を選ぶにあたって
個人的に、Javaに限らず、言語の参考書は、分かりやすさより読破できるかを重視した方が良いと思います。
背伸びして詳しそうだったり難しそうな本を選ぶのは良くないです。
(自分は難しそうな本に手を出し、何度も読むのをやめたりしました)
午後試験のアルゴリズム
うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2020年版 福嶋先生の集中ゼミ
この本を3章まで2周しました。
個人的にはアルゴリズムが午後試験で一番厄介でした。
令和元年秋期試験から配点がおそらく25点になります。(以前までは20点)
配点も高くなるので早めの対策が必要です。
午後試験の過去問演習について
令和02年【春期】 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
これを使って4回分演習しました。
午前試験は量をこなせば点数が取れるようになりますが、午後試験は質を高めていくべきです。
どういう解き方で解いていくのかを確認しながら、同じ問題を何周もして、理解を深めていくのが良いと思います。
午後試験の過去問は試験日1か月前には1回解いてみるといいと思います。(自分は2週間前に初めて解いて絶望していました。)
令和元年秋期試験の午後問題の感想
一番の敵はお昼ご飯の後の睡魔です。
MΦNSTERを持っていきまょう。
なぜか問1の情報セキュリティで詰まってしまい、苦しみました。
問1以外は解こうと思って落ち着いて解きました。
令和元年秋期試験の午後問題は、問1の情報セキュリティと問8のアルゴリズムの問題が難しかったという感じがしました。
それ以外は簡単だったと思います。
解けない設問が丸々一つあったとしても他の設問で正解すればいいという気持ちは大切です。
午後試験の得点は79.50点でした。(勉強しなかった割にはできたと思ってるがまだ弱い)
以上です。
勉強法なんて紹介してないじゃないかと思った方もいると思います。
そもそも受験にしろどんな研究にしろ人に紹介できる絶対の勉強法なんてものはありません。
自分に合った自分だけの勉強法を見つけてください。(何を偉そうに言っているんだ)
この記事を見てくださる人には、自主的に勉強しようとしているモチベーションの高い方が多いと思うので、少しでも励みになれば嬉しいです。
ここまで見てくださりありがとうございました。
Posted on: 2019年12月12日, by : K.