2017年Unity講習会総括
こんにちは。はじめまして。
mo-takusanです。
KCSは今年度、4月から6月にかけて主に新入生に向けて様々な講習会を開きました。
本記事ではその中でもUnity講習会について、反省などをつらつらと書いていきます。
まあ大抵の人は興味ないかと思われますが、こういうの書かないと何も活動していないように見えますしね…
さて今年度のUnity講習では、以下のような簡単なアスレチックゲームを作成することを目標に取り組みました。
ぶっちゃけ公式チュートリアルの「玉転がし」の延長です。非常に単調なゲームでしたが、それだけにUnityの基礎はだいたい抑えられたと思います(Instantiateとか抜けているのは本当に痛手でしたが…)。
前置きはこのくらいにして順番に反省していきたいと思います。
テキストについて
今回は技術書展2への出展も兼ねていたのでできるだけ 丁寧、読みやすい、網羅的 になるように心がけました。
また、要所要所に課題を付け、今まで習ったことを復習できる機会も作ることを意識しました。これは、テキストをできるだけ細かくに書いた分、「読めばわかる」という感じにはなった(と思う)のですが、逆に、考えて取り組まなくなる恐れがあったためです。実際新入生は苦労していた様子でしたが、上級生が手伝いながらこなしていました。
もちろん反省点もありました。まず一つは誤字が多かったことです。もちろん仕方のないことではあるのですが、スクリプト部分での誤字は致命的でした。もう一つはコード上の欠陥によって、正しく作成しても動かなかったことです。これはもう悪夢。急いで作成し直しました。
あれもこれも結局はデバッグ不足が原因でした。実は「これで動くだろ」という安直な考えで一度も試すことなく書いた部分がいくつかあり、そこが見事にバグったのです。これデバッグ以前の問題では…
講習会について
初めから最後まで10人満たない程度の人数で活動しました。人数があまり減らなかったのは良かったのですが、もっと集まると思っていたので(昨年は30人であったため)、宣伝が足りなかったのかもしれません…。
さて講義の進め方ですが、本講習会は自学自習形式を取りました。講義の流れはこんな感じでした。
軽い挨拶
↓
今日のポイント
↓
自習(適宜質問)
↓
今日のまとめ
一年生にとってどうだったかは後程アンケートを作成しようと思いますが、個人的には良かったです。というのもこの講習会というのはサークルとして必須なのですが、その性質上、上級生は恩恵を受けづらいのです。そのため、毎度講義形式をとるとリソース不足に加えて、モチベーションの低下が著しくなってしまいます。もちろんいくら用意が少なくて済むからと言って「今日のポイント」や「今日のまとめ」をその場で作成するのはやめましょうね。さらに自習形式にして、必要な時に質問をしてもらったため、新入生も多分自ら学ぶ姿勢になりました。あと質問によって新入生と一対一で会話できたので楽しかったです(小並感)。
さらに、5月の中ごろからはまとめの内容をSNSで共有することを始めました。内容はこんな感じ
本日は4章をやりました
☆コルーチン
Updateメソッドによる更新から外れた処理をしたいときに使用するもの
IEnumrator メソッド名(引数){
処理
yield return ~
処理
}
のように記述する。
~の部分には以下のような記述が可能
null…次のフレームに処理を行う
new WaitForSeconds(t)…t秒後に処理を行う
☆レイ
あるオブジェクトから見えない光線を飛ばし衝突したオブジェクトの情報を得るもの
今回は以下のような記述をしてメインカメラからレイを飛ばしてクリックしたオブジェクトの情報を得るようにした
①Ray ray = Camera.main.ScreenPointToRay(Input.mousePosition);
->MainCameraというタグのついたカメラからレイを作成する
②RaycastHit hit;
->光線が衝突したオブジェクトの情報を入れる変数の定義
③if(Physics.Raycast(ray, out hit)){処理}
->Raycast->衝突した場合trueを返すメソッドで衝突したオブジェクトの情報をhitに入れる
これは、毎回フルメンバーで講習会を行うことができないので、来れなかった人たちが復習しやすいようにするためです。
ただこれも毎回はできていませんでしたね…。モチベーション維持って難しい。
その他
そんな中でも一番悔やまれるのが講習会後の食事会でした。初めて企画した際には思いのほか集まってうれしかったのですが、何も考えずに店に直行したら人数多すぎて見事にはじき返されました。人数が決まったらその時点で店に予約を入れるだけでも全然違うと思います。
まとめ
とにかく来年度に向けて気を付けてほしいことを最後にまとめておきます。
- デバッグはしっかりする
- その日の講習会でやる内容はあらかじめ決めておく
- 食事会は計画的に
うーん、割と考えればわかりそうですが、当事者になってみるとうまくいかないものです。できればワンマンで行うのではなく、みんなで一つの講習会ができるといいですね。
最後に
本講習会で使用したテキストはここにあります。気になる人は見てみてください。
Posted on: 2017年8月1日, by : mo-takusan