AICビジネスコンテストの反省

これはKCS AdventCalendar2019 22日目の記事です

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どーも、まんたあにど(@anidomanta) です。

オリキャラの絵を横に(13日目)、調性のない音楽を聞きながら(18日目)この記事書いてます。(嘘です)

突然、私事を書いて恐縮ですが、AICの活動の一つで行われたAIビジネスアイデアコンテストにおいて、自分の所属していたチームが2位を受賞しました。自分は主に、チームの発表やその原稿内容、資料(パワポ)の作成を担当したので、今回はそれらを中心に、コンテストを終えて自分が思ったことや反省点を淡々と独り言でもつぶやくように書いていきたいと思います。

ただAIの機能を使ったビジネスモデルを考えるだけだったので、厳密には技術とは全く関係ありませんが、KCSと提携していること、一応AIを扱っていること他に書く所も機会もないことから、「たぶん」「おそらく」「もしかすると」KCSの活動と何らかの関係性がある「はず」「だろう」という独断と、この一年をちょっとだけ振り返ってみるという名目のもと、アドベントカレンダー3つ目の記事に臨みたいと思います。

画像もなく、ほとんど誰得な内容かもしれませんが、まわりまわって何かの役に立てられれば幸いです。


講座全体

全体のおよそ8~9割近くが理系学部の学生で埋まっていたPythonやUnityといった技術系の講座とは違い、全体の半分ほどが文系学部の学生として参加していた。講座内容はコンサル業に勤めている講師方を中心に、様々な業種の方からAIを使ったビジネスモデルや昨今のAIに関する話題、AIを使った研究内容などを教えてもらった。また、初回に4~6人程度規模のグループを作り、全ての講座を通して講座内容をもとにグループワークを行った。全体の出席率は非常に高く、どのグループも仲良く活発的に議論が行われ、 発表内容もどれもレベルの高いものだった。最後の講座では、AIを使った将来のビジネスモデルを提案するというお題で各々のチームが発表を行い、その中から発表内容やその姿勢など様々な観点のもとに総合点が高い順に、本番のコンテストに参加する数チームが選ばれた。

 


チーム

自分のチームは文理半々という、ある意味バランスの取れたものになった。個々の意見の共有は常に行われ、講座が終わった後もLINE上で議論が繰り広げられ、グループでよくありがちな、質問等をしても誰も反応しないということもなく、発表の際にも率先して色々サポートしてもらい、ワークをするうえで非常に恵まれたチームだった。(本当にありがとうございました。)

 


 

チームアイデア

需要のある製品を生み出すことがビジネスであると考え、まず、現状の日本社会が抱えている問題について意見を募り、主に高齢者の介護といった福祉系にまつわるものが多かったため、誰かの手助けを必要とする社会的弱者の需要に対するサービスの提供という方向性に絞った。そして講座を通して、膨大なデータ量から学習して結果を見出すというAIの特徴と結びつかせ、最終的に、医療と企業の提携によって病状を自己診断してくれるロボットペットという案に収まった。

 


最終日の発表

5分間の発表と時間が決められていたため、パワポのスライド一つに長くても2分以内には抑える必要があると考え、完成後は空き教室を占有してリハーサルを何回も行った。原稿はパワポを見れば話す内容は大体わかったため用意しなかった。リハーサルでは±10秒~30秒の誤差が目立ったが、本番では5分ちょうどに収まることができてよかった。他のチームが順番に発表者を変えながら発表していく中、自分のチームは発表者を一人に絞ったため余計なタイムロスもなく、制限時間の5分を超えるチームが数多く出る一方で、最も円滑な発表を行うことができたと思う。しかし、結果は自分の予想とは裏腹に3位に終わった。ひとまずコンテストへの参加の権利を得たため一安心はしたが、個人的には手ごたえを感じたため、少し残念だった。発表終了後はチームで問題点を分析し、講師からも助言をもらい、それらをもとにパワポや発表内容を作り直した。

 


コンテスト当日

前回同様、入念なリハーサルを行った。今回はチームのメンバーも一緒に付き合ってくれて、様々なアドバイスを頂いた。また、前回の発表では他のチームが聴衆を意識した発表姿勢を施す一方で、自分はパワポと面向かっていただけの姿勢に留まってしまっていたと感じていたため、メンバーにパワポの操作をお願いし、原稿も作成した。その影響で、経過時間がパワポを通して確認できなくなったため、ひたすら時間感覚を覚えることに集中した。本番では他のチームも発表のクオリティを大幅に上げてきてこれまで以上によりハイレベルなものになった。一番最初に順番がまわされたこともあり、手ごたえの確証はなかった。ただ、前回に比べて余裕をもって発表を行うことができ、発表も5分以内に終えることができた。質疑応答もメンバーに答えてもらい、目立ったミスもすることなく終えられたため、全体的に前回よりも完成度は高いものになったと思う。そのおかげか、順位は前回よりも成績の良い2位になれた。景品(戦利品)としてKeioの文字とロゴがあしらわれた腕時計やUSBメモリ、KPMGコンサルの水筒などをもらった。1位の発表はビジネス案は勿論、説明は数字を扱ったより具体的なアプローチで非常にわかりやすく、発表に関しても頭の中に入ってきやすいものだった。

 


反省点

まず、パワポのスライドが全体的に文字で埋め尽くされ、パワポを使う必要性が不透明にしか感じられないほど非常に見づらいものになってしまった。そのため、アイデアの概要が伝わりづらい部分も見受けられた。これに関しては講師からもコンテスト前に指摘され、改善を試みたがうまくまとめきることができなかった。内容に関してはビジネス的なアプローチが今一つ足りないものになってしまった。グラフ資料などを持ち合わせて数字も扱い具体的に説明することができたつもりだったが、1位のチームはそれ以上にフェルミ推定を用いた利益概算まで行い、さらに一歩踏み込んだ内容になっていて説得力も抜群であった。ロボットペットの単価や販売モデルは質問にも答えられるほど事前に具体的な把握はできていた上に、フェルミ推定という技法も当時すでに知っていて扱おうと思えば扱えたこと、何を言おうが自分のチームのアイデアが一番に決まっているという絶対的な自信をもっていたこともあり、自身による聴衆へのアイデアのアプローチの足りなさをひどく痛感した。

 


まとめ

元々、一留一休というブランクを明けたばかりで、少しでもその尻拭いになるような結果を何か一つでもいいから残したいと躍起になっていたところに耳に入ってきたものだったので、希望通り結果を出すことができた点は良かった。しかし、それ以上に講座を通してAIに関する知見を得ることができたこと、共通の目標をもち合いチームワークを行うという、今まで個人プレーが主だった自分からすれば貴重な体験ができたこと、授業の一環ではなく競争の中で適度な緊張感をもって大勢の前に立って発表をするという経験もできたことなど、結果を抜きにしても全体として得られたものが非常に多い、有意義な時間をおくることができた。当日は技術に関するコンテストも行われていたので、機会があれば今度はそちらにも挑戦できれば、と思う。

 

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Posted on: 2019年12月22日, by : まんたあにど (T∞T)
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