フレーム独立GMM-based mappingによる声質変換
初投稿になります。
宜しくお願いします。
UMUさんの記事にもありますが、AI班は声質変換の活動をしています。
まだどのような手法で声質変換をしていくかは検討中ですが、既存の手法を試してみようと思います。
戸田さんの論文の2章に書いてある、提案手法ではない古い手法をやってみます。
この手法ではフレームごとにGMMでソースとターゲットの同時分布を推定して、そこから条件付き確率やら周辺確率が出せるのでそれを使って変換を行います。
フレーム間の関係は全く考えられていないので、最近の手法と比べるとかなり古典的な手法ですね。
https://pdfs.semanticscholar.org/d419/ceb2753232373fd4ab9534b371e017cd9dc1.pdf
データはこのサイトのものを使わせてもらいました。
ありがたいですね、こういう研究室は。
8.00モーラ/秒の25文のデータを使っています。
http://www.it.ice.uec.ac.jp/SRV-DB/
女性1から男性への変換をやってみたいと思います。
変換元の女性の声はこれ
ターゲットはこの男性です。
この文章のデータは訓練データからは除いてあります。
変換を行った結果がこれです。
基本周波数はそのままなので、声が高くなっているのがわかります。
ただ、声質は男性のものに近くなっている気がしますね(定性的)。
基本周波数の変換についてはフィルタとの関係などを考えてきちんと検討すべきですが、(正直よく分からないので)今回はとりあえず単純に切片0の回帰曲線でモデル化しました。
単純ですが、画像をみるとわかる通り、それなりに妥当です(定性的2)。
(追記)貼ってから気づいたんですが、この画像は切片を0にする前のやつでした。下のデータに使ったモデルはちゃんと切片0になっています。
このモデルを使って基本周波数も変換をした結果がこれです。
ピッチを適当に扱ったのでノイズが増えてしまったような気がします(定性的3)。
しかしかなりターゲットの声に近づいたと思います(定性的4)。
正直、この単純な手法でここまで変換できたので驚いています。
今後は戸田さんの提案手法など、もう少し高度な手法を試してみたいですね。
Posted on: 2016年10月2日, by : Ryo Kamoi